地位確認等請求控訴,同附帯控訴
病院の歯科医長である医師が、歯科医療の適格性を欠くなどの理由で解雇されたのは無効だとして、地位確認や未払い賃金などを求めた事件。控訴審では解雇の有効性と追加請求が争われた。
訴えた側(原告)の事情
歯科医長として勤務していた医師側は、解雇にやむを得ない事由はなく無効であると主張し、労働契約上の権利確認や未払い賃金、賞与、慰謝料などの支払いを求めて裁判を起こした。
訴えられた側(被告)の事情
病院側は、医師に歯科医療としての不適切な行為があり、部下を指導監督する役割を果たしていないなどとして普通解雇(会社の都合による解雇)は有効であると主張した。
裁判所の判断
裁判所は、病院側が主張する医師の診療上の問題点について、解雇事由(解雇の正当な理由)に値するほどの問題行為であるとは認められないと判断した。そのため、解雇は無効であり、未払い賃金や追加された賞与の請求は認められるが、慰謝料請求は認められないと判断した。
この事件だけの事情
当審において賞与請求の金額が追加的に拡張された。
結論
医師側の請求が一部認められ、病院側の控訴は棄却された。
この裁判の情報
| 裁判年月日 | 2017-08-30 |
|---|---|
| 裁判所 | 東京高等裁判所 |
| 区分 | 民事の裁判 |
| 事件番号 | 平成29(ネ)1609 |
| 分野 | 労働 |
判決の全文
出典: 裁判所ウェブサイト 裁判例検索