似てる裁判リサーチ

地位確認等請求事件

民事原告勝訴認められた金額 55万円

育児休業の取得後に退職を迫られ、解雇された従業員が、解雇の無効と賃金の支払い、損害賠償を求めた事件です。

訴えた側(原告)の事情

原告(従業員)は、産前産後休暇や育児休業を取得した後に被告(会社)から解雇されたのは、法律に違反して無効であると主張しました。また、復職を拒まれて退職を強要されたことで大きな精神的苦痛を受けたとして、損害賠償などを求めました。

訴えられた側(被告)の事情

被告(会社)は、原告には協調性がなく、上司に対する攻撃的な言動や業務命令違反などの問題行動があったと主張しました。その結果、職場の秩序を乱し業務に悪影響を及ぼしているため、解雇には客観的で合理的な理由があると反論しました。

裁判所の判断

裁判所は、原告に業務上の問題行動があったことは認めつつも、直ちに解雇するほどの客観的で合理的な理由や社会的相当性はないと判断しました。また、妊娠や育児休業の取得と近接して行われた解雇であり、法律の趣旨に反して違法無効であると結論づけました。

この事件だけの事情

育児休業終了後の復職を巡るトラブルにおいて、会社の対応が法律の趣旨に反する違法な不利益扱いに当たると評価され、慰謝料と弁護士費用が認められました。

結論

原告の請求が一部認められ、解雇の無効と賃金の支払い、および損害賠償の支払いが命じられました。

この裁判の情報

裁判年月日2017-07-03
裁判所東京地方裁判所
区分民事の裁判
事件番号平成27(ワ)36800
分野労働

判決の全文

判決文(PDF・裁判所ウェブサイト)

出典: 裁判所ウェブサイト 裁判例検索