地位確認請求控訴事件(通称 日本アイ・ビー・エム会社分割)
会社がハードディスク事業を分割して別会社をつくった際、従業員が「自分の同意がない移籍は無効だ」「事前の協議が不十分で違法だ」と訴え、地位の確認と慰謝料を求めた裁判。
訴えた側(原告)の事情
従業員側は、会社分割による労働契約の承継には拒否権があるはずであり、事前の説明や協議(5条協議)も不十分だったと主張。さらに民法に違反する脱法行為であり権利の濫用にあたると訴えた。
訴えられた側(被告)の事情
会社側は、会社分割に伴う労働契約の承継は包括承継(権利義務をまとめて引き継ぐこと)であり個別の同意は不要と反論。法律や指針に沿って十分な説明と協議を尽くしており、適法であると主張した。
裁判所の判断
裁判所は、会社分割における労働者の承継には個別の同意は不要であり、事前の協議義務についても法律や指針に違反するほどの不備はなかったと判断。会社分割による労働契約の移転は有効であるとした。
結論
被告である会社の言い分が通った。
この裁判の情報
| 裁判年月日 | 2008-06-26 |
|---|---|
| 裁判所 | 東京高等裁判所 |
| 区分 | 民事の裁判 |
| 事件番号 | 平成19(ネ)3596 |
| 分野 | 労働 |
判決の全文
出典: 裁判所ウェブサイト 裁判例検索