地位確認請求事件(通称 社会福祉法人園樹会懲戒解雇)
社会福祉法人の事務次長だった原告が、理事会議事録や定款変更認可申請書を無断で書き換えて県に提出したことは懲戒解雇(重い処分としてのクビ)の理由に当たり、解雇は有効であるとして、地位確認や未払い賃金の支払いを求めた裁判。
訴えた側(原告)の事情
原告側は、書き換えは理事の了承を得ており、文書の本質を変えるものではなく、被告の利益を図るためだったと主張。また、解雇は創業者一族を追放するためのものであり、弁明の機会もなく解雇権の濫用(権利の乱用による無効)であると訴えた。
訴えられた側(被告)の事情
被告側は、理事会の承認なしに重要書類を勝手に書き換えて監督官庁に提出する行為は有印私文書偽造罪(他人の名前を使って書類を勝手に作ること)等の犯罪に当たり、法人の信用を著しく失墜させたため、就業規則に基づく懲戒解雇は正当であると反論した。
裁判所の判断
裁判所は、書き換えられた内容は理事会で承認されておらず、法人の根本規則や重要事項に関わるため文書の本質を変える偽造に当たると判断。監督官庁への信用を失墜させた重大な違反であり、解雇は相当で解雇権の濫用には当たらないと結論付けた。
この事件だけの事情
理事会議事録や定款変更申請書を職員が独断で書き換えて監督官庁に提出したという、社会福祉法人の運営を巡る特殊な事件。
結論
被告(会社側)の言い分が通り、原告の請求はすべて棄却された。
この裁判の情報
| 裁判年月日 | 2007-12-25 |
|---|---|
| 裁判所 | 甲府地方裁判所 |
| 区分 | 民事の裁判 |
| 事件番号 | 平成17(ワ)575 |
| 分野 | 労働 |
判決の全文
出典: 裁判所ウェブサイト 裁判例検索