千葉HIV解雇
健康診断で本人に無断でHIV検査を行われ、結果を会社に知られた上に解雇された従業員が、プライバシー侵害に対する慰謝料と賃金を求めた事件。
訴えた側(原告)の事情
会社が勝手にHIV抗体検査を行い、その結果を会社が知ったことで不当に解雇されたり屈辱的な扱いを受けたりした。プライバシー権を侵害され多大な精神的苦痛を受けたとして、損害賠償と賃金の支払いを求めた。
訴えられた側(被告)の事情
健康診断におけるHIV検査は工場での出血事故対策や健康管理の必要性から行ったものであり、結果を漏らしたり不当解雇したりした事実はない。契約期間満了による終了であり、賃金支払いの義務はないと主張した。
裁判所の判断
裁判所は、HIV検査は労働者の同意や合理的必要性がなくプライバシー侵害にあたると判断した。また解雇も無効としたが、期間満了による雇用終了を認め、慰謝料と解雇前までの賃金等の支払いを命じた。
この事件だけの事情
HIV感染に関する医療情報の保護の重要性を厳しく認めつつ、雇用契約自体は期間満了で終了したと判断している点が特徴である。
結論
原告(従業員)の請求が一部認められた。
この裁判の情報
| 裁判年月日 | 2000-06-12 |
|---|---|
| 裁判所 | 千葉地方裁判所 |
| 区分 | 民事の裁判 |
| 事件番号 | 平成9(ワ)2550等 |
| 分野 | 労働 |
判決の全文
出典: 裁判所ウェブサイト 裁判例検索