公立小学校教諭たる地位確認請求控訴事件
市町村立学校の教員が、自身の教員としての地位の確認を求めて市町村側を訴えた事件で、裁判所は原告側に裁判を起こす利益(確認の利益)を認め、裁判をやり直すため地裁に差し戻しました。
訴えた側(原告)の事情
原告らは、自分が小中学校の教員であることの確認を求めて訴えを起こしました。被告側が身分関係を争っている以上、直接相手に対して確認を求める法律上の利益があると主張しました。
訴えられた側(被告)の事情
被告側は、市町村立学校の教員が当該市町村の地方公務員たる身分を有することは認めつつ、原告らの請求の棄却を求めました。
裁判所の判断
裁判所は、確認の利益(裁判で権利や身分の有無を確かめてもらう必要性)について判断しました。原告らと被告の間で身分関係が争われている以上、県を相手に訴えるより直接的な方法があるとしても、被告に対し身分関係の確認を求める利益はあるとしました。また、任命を行った県側も関係行政庁として判決の拘束力を受けるため、訴えの利益が失われることはないと結論づけました。
結論
原告側の訴えを認めないとした一審の判断が取り消され、事件が地方裁判所に差し戻されました。
この裁判の情報
| 裁判年月日 | 1970-11-27 |
|---|---|
| 裁判所 | 東京高等裁判所 |
| 区分 | 行政の裁判 |
| 事件番号 | 昭和45(行コ)25 |
| 分野 | 行政 |
判決の全文
出典: 裁判所ウェブサイト 裁判例検索