地位確認等請求事件
性別の変更をした親が、自分の生物学上の子に対して行った認知の届出を市町村長が受け付けなかったことについて、地位の確認と国に対する損害賠償を求めた事件。
訴えた側(原告)の事情
原告らは、生物学上の父である原告Aが子を認知する届出を受理される地位にあることの確認を求めるとともに、国の担当者が届出を受け付けないよう回答したことや、法律が親子関係を認めていないことが違法であると主張して、国家賠償を求めた。
訴えられた側(被告)の事情
被告側は、認知の届出不受理に対する不服申立ては家庭裁判所の管轄であり、行政訴訟(行政機関の処分を争う裁判)を提起するのは不適法であると主張した。また、法解釈や立法には合理的な根拠があり違法ではないと主張した。
裁判所の判断
裁判所は、戸籍事件に関する不服申立ては家庭裁判所の家事審判手続によるべきであり、確認の訴えは確認の利益(訴えを起こす正当な必要性)を欠くため不適法であるとした。また、国の担当者の対応や立法措置についても、当時の法令や判例に照らして相当の根拠があり、違法とはいえないと判断した。
この事件だけの事情
原告子らが別に起こした認知の訴えにおいて、裁判所の判断が分かれたという特殊な経緯がある。
結論
原告らの請求はすべて退けられた(訴えの却下および棄却)。
この裁判の情報
| 裁判年月日 | 2024-02-01 |
|---|---|
| 裁判所 | 東京地方裁判所 |
| 区分 | 行政の裁判 |
| 事件番号 | 令和3(行ウ)216 |
| 分野 | 家族 |
判決の全文
出典: 裁判所ウェブサイト 裁判例検索